今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.5 基本的な運用管理作業(VACUUM、ANALYZEの目的と使い方)」からの出題です。
VACUUM はテーブルの排他的ロックを取得する。
VACUUM ANALYZE はテーブルの排他的ロックを取得する。
VACUUM FULL はテーブルの排他的ロックを取得する。
ANALYZE はテーブルの排他的ロックを取得する。
上記はいずれも誤りである。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2018年7月9日
PostgreSQLではUPDATEやDELETEによって不要になったデータは、物理的には削除されず、そのままデータベース内の領域を占有し続けます。VACUUMはこの不要になったデータ領域を回収して再利用可能にするコマンドです。
FULLオプションなしのVACUUMはテーブルの排他的ロックを必要とせず、通常のテーブルの読み書きと並行して実行することができます。VACUUM ANALYZEでは、VACUUMの実行後にテーブルの統計情報を解析するANALYZEコマンドを実行しますが、ANALYZEもテーブルの読み取りロックが必要なだけなので、通常のテーブルの読み書きと並行して実行することができます。ANALYZEコマンドを単独で実行した場合も同じです。
通常のVACUUMはテーブルの削除済みのデータ領域を再利用可能な状態にするだけなので、テーブルを構成するデータファイルのサイズは変わりませんが、VACUUM FULLでは、データの詰め直しを行い、データファイルの物理的サイズを小さくします。この操作にはテーブルの排他的ロックが必要となり、また実行も低速です。
従って正解はCです。
例題解説についてのご質問やご意見は以下からご連絡ください。
※本例題および解説は、例題作成者から提供されたものです。実際の試験問題とは異なります。
※実際の試験問題に関するお問い合わせについてはご回答いたしかねます。あからじめご了承ください。
© EDUCO All Rights Reserved.