今回は、Goldの「G3 パフォーマンスチューニング - G3.1 性能に関係するパラメータ」からの出題です。
データ更新時の応答性能が向上する可能性がある
データ更新時のWALの書き込み量が低減する可能性がある
wal_levelパラメータがminimalの場合は、応答性能は変化しない
システムクラッシュ時に、回復不可能なデータ破損が発生する可能性がある
ポイントインタイムリカバリの運用はできなくなる
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
【AとBついて】
full_page_writesがONの場合は、チェックポイント後に各ページに対して最初の更新処理が行われる際に、更新対象のページ全ての内容をWALに書き込むように動作します。
OFFの場合は更新分のデータのみがWALに書き込まれるようになるため、その分応答性能が向上し、WALの書き込み量が低減します。
【Cについて】
wal_levelパラメータがminimalの場合であっても前述と同様の挙動をとります。
【Dについて】
OFFの場合、ページ書き込みが途中までしか終わっていない状態でシステムがクラッシュすると、回復不可能なデータ破損が発生する可能性があります。
【Eについて】
OFFの場合であっても、ポイントインタイムリカバリに利用できるベースバックアップやWALを問題なく取得できます。
ただし、pg_start_backupを実行してからpg_stop_backupを実行するまでの間は、一時的にfull_page_writes=on相当の挙動をとるため、データ更新時の応答性能劣化に注意が必要となります。
よって、適切でないものはCとEです。
詳細は公式ドキュメントをご参照ください。
http://www.postgresql.jp/document/10/html/runtime-config-wal.html#GUC-FULL-PAGE-WRITES
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
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