PREPARATION
受験対策

Silverの例題解説
「S3.1 SQL コマンド(SELECT 文)」

今回は、Silverの「S3 開発/SQL - S3.1 SQL コマンド(SELECT 文)」からの出題です。

例題

3.127
以下は、売上日(sales_date)、担当者(sales_person)、売り上げ先(client)、品名(item)、売上金額(amount)などを記録するsales表の一部である。

売上金額の合計が100000より大きい担当者を一覧表示したい。以下のSELECT文の空欄x, yに入るキーワードはそれぞれ何か。

select sales_person from sales [x] sales_person [y] sum(amount) > 100000;


  1. GROUP BY
  2. HAVING

  3. JOIN
  4. ORDER BY
  5. WHERE

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2021年5月6日

解答と解説

SELECT文では、指定した条件に合致するデータを探すだけでなく、見つかったデータを分類して集計することができます。分類では、月ごと、担当者ごと、売り上げ先ごと、品名ごとなどさまざまな軸があるでしょうが、分類の鍵となる列名(例題の場合はsales_person)をGROUP BYで指定します。

例題ではさらに売上金額の合計について条件がついています。SELECT文の条件式というとまずWHERE句を思いつきますが、もう一つHAVING句というものがあり、これらの違いと使い分けは重要です。SELECTを実行するとき、まずテーブル内の各行についてWHEREに指定した条件に合致するかどうかを調べ、合致する行をすべて取得します。次にGROUP BYで指定した列(あるいは式)に基づいて取得したデータを分類、集計します。最後に、集計された各行についてHAVINGに指定した条件に合致するかどうかを調べ、合致する行だけを出力します。売上金額の合計は各行のデータを調べてもわからず、データを集計して初めてわかる値ですから、この条件はHAVINGに指定しなければならないことがわかりますね。

従って正解は、[x]=A, [y]=B です。

例題では集計結果についての条件しかつけていませんでしたが、例えば、4月中の売上金額の合計が100000より大きい、といった条件であれば、sum(amount)についてのHAVING句の条件式に加え、sales_dateを4月に限定する条件式をWHERE句に指定します。

今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。

※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。

企業の基幹システムや業務システム、AIなどの
新領域での「PostgreSQL」の採用が拡大している中、
昇格・昇給・就職・転職に必ず役立つ認定です

OSS-DBの受験対策について

受験の学習をサポートする情報や対策に役立つ情報をご紹介

サンプル問題/例題解説

例題 のアーカイブを試験ごとにまとめています。OSS-DB技術者認定試験の学習にお役立てください

学習教材・教育機関のご紹介

OSS-DB認定教材や教育機関について詳しくご説明いたします。

無料技術解説セミナー

受験準備をされていらっしゃる方々を対象に、無料技術解説セミナーの日程をお知らせしています。

OSS-DB道場

受験準備をされていらっしゃる方々を対象に、無料技術解説セミナーの日程をお知らせしています。