今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.4 バックアップ方法(ファイルシステムレベルのバックアップとリストア)」からの出題です。
データベースファイルは上位互換性があるので、PostgreSQL 10の環境でコピーしたファイルをPostgreSQL 11の環境にリストアして使用できる。
例えば、testというテーブルを構成する物理ファイルの名前が10001だったとすると、このファイルを別のデータベース環境にコピーすれば、同じテーブルを使用できる。
pg_dumpで取得する論理バックアップに比べると、ファイルシステムのコピーによるバックアップは一般的に高速である。
pg_dumpで取得する論理バックアップに比べると、ファイルシステムのコピーによるバックアップは一般的にサイズが小さくなる。
バックアップの取得時、データベースは稼働中のままで良い。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年4月1日
データベースのバックアップには様々な方法があります。データベースクラスタのディレクトリにあるファイルをすべて物理的にコピーするのは、もっとも基本的なバックアップ方法と言えますが、データベースを停止しなければならないため、実用的かどうかは環境の制限にもよるところがあります。
データベースクラスタには、メジャーバージョン間の互換性がありません。例えば10のデータベースクラスタのファイルをコピーして、11の環境にリストアしても、使用できません。
また、この手法ではデータベースクラスタ全体をバックアップする必要があり、一部のテーブルだけを取り出してコピーすることはできません。
pg_dumpによる論理バックアップと比較すると、pg_dumpではファイルを読み取った上で、その内容を抜き出して出力するという処理が必要になるため、単純なファイルコピーの方が一般的に高速ですが、pg_dumpではインデックスの内容などを出力しませんから、サイズはファイルコピーの方が大きくなります。
従って、正解はCです。
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