今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.5 基本的な運用管理作業(VACUUM、ANALYZEの目的と使い方)」からの出題です。
テーブルがアクセスされる頻度、更新される頻度といった統計情報を取得する。
デフォルトではテーブル全体を解析するため、巨大なテーブルのANALYZEには時間がかかる。
実行時のパラメータにより、データベース全体、データベース内の特定のテーブルのみ、特定のテーブルの特定の列のみ、などANALYZEの対象を制御できる。
実行時のパラメータにより、統計情報の取得の目標値を変更できるので、これにより、統計情報の正確さやANALYZEに要する時間を制御できる。
自動バキュームの実行時に自動的に実行される。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2016年8月8日
ANALYZEはデータベース内のテーブルの内容に関する統計情報を取得するコマンドで、その結果はプランナが最適な実行計画を決定するために使用されます。
単に「統計情報」と言った場合、このような「テーブルの内容」に関する統計情報と、テーブルへのアクセスや更新回数といった「データベースの稼働状況」に関する統計情報(選択肢A)の2種類があるので、混同しないように気をつけてください。
ANALYZEはパラメータを特に指定しなければ、データベース内の全テーブルの統計情報を取得しますが、パラメータでANALYZEの対象となるテーブル名、あるいはテーブルの列名を指定することができます。
対象のテーブルが巨大な場合でも、一部のデータをランダムにサンプリングして統計情報を計算するため、短時間で実行できます。この場合、結果として取得される統計情報はおおよその値になるので、精度を高く(あるいは低く)するために、取得する統計情報の量を設定変数default_statistics_targetによって変更する、あるいはALTER TABLE … ALTER COLUMN … SET STATISTICSによって、列ごとに設定することができます。ただし、ANALYZEコマンドの実行時のパラメータとして変更できるわけではありません。
ANALYZEは自動バキュームの実行時に自動的に実行されます。逆に言えば、自動バキュームを実行しない場合は、定期的にANALYZEを実行することが推奨されます。
従って、正解はCとEです。
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