今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.4 バックアップ方法(COPY文(SQL)、¥copyコマンド(psql)の使い方)」からの出題です。
COPY test_table TO STDOUT としても必ず同じ結果が得られる。
SELECT * FROM test_table としても全く同じ出力が得られる。
実行するにはスーパーユーザ権限が必要である。
test_tableの各列の値がタブ区切りで出力される。
主キーの値でソートして出力される。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2018年5月15日
COPY文はPostgreSQLの拡張で、テーブルのデータのバックアップやリストアなどに使用することができます。
最も単純な使い方は、COPY テーブル名 TO 出力先; とすれば、テーブルの内容が出力先にコピーされ、COPY テーブル名 FROM 入力元; とすれば、入力元の内容がテーブルにコピーされますので、それぞれバックアップとリストアに使用することができます。入力元・出力先としてファイル名を指定することができますが、その場合はデータベースサーバ上のファイルとなり、実行にはスーパーユーザ権限が必要となります。STDIN、STDOUTを指定するとそれぞれ標準入力、標準出力となり、一般ユーザでも実行できます。
COPYの対象としてテーブル名を指定するとテーブルの全データが出力されますが、例題のようにSELECT文を書くこともでき、WHERE句をつければテーブル内の特定のデータだけを出力することもできます。
では、個々の選択肢を見てみましょう。
Aは、ほとんどの場合で正しいのですが、COPY文ではテーブルしか指定できない(例えば、ビューを指定できない)という制限があります。例題のようにSELECT文を書く方式ならビューを指定することもできます。
Bは、出力されるデータの内容という点では同じですが、COPYとSELECTでは出力されるデータの形式が大きく異なります。実際にpsql から実行してみてください。
Cは上にも書きましたが、TO STDOUTを指定していますので、一般ユーザでも実行できます。ファイル名を指定する場合はスーパーユーザ権限が必要です。
COPY文はオプションでタブ区切り、カンマ区切りなど出力形式を指定できますが、デフォルトはタブ区切りのテキスト形式なので、Dは正しいです。
COPY文はデータをソートせずにそのまま出力します。ソートする必要があれば、SELECT文にORDER BY句をつけて指定します。
従って正解はDです。
例題解説についてのご質問やご意見は以下からご連絡ください。
※本例題および解説は、例題作成者から提供されたものです。実際の試験問題とは異なります。
※実際の試験問題に関するお問い合わせについてはご回答いたしかねます。あからじめご了承ください。
© EDUCO All Rights Reserved.