今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.4 バックアップ方法(ファイルシステムレベルのバックアップ)」からの出題です。
rsyncなどのコマンドを利用して、データベースクラスタのディレクトリの複製をネットワーク上の他のホストに作成する。
pg_basebackup コマンドを利用して、データベースクラスタのベースバックアップを作成する。
pg_dumpall コマンドを利用して、データベースクラスタ全体のバックアップを作成する。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2020年2月12日
データベースのバックアップ手法は様々ですが、データベースを停止して取得するコールドバックアップ(オフラインバックアップなどとも)と、データベースを稼働させたまま取得するホットバックアップ(オンラインバックアップなどとも)に分けることができます。
コールドバックアップは安全確実な方法ですが、データベースを長時間停止する必要があるなど制限もあります。
PostgreSQLではコールドバックアップ用のコマンドは用意しておらず、適当なOSコマンドを用いて取得します。重要なことは、データベースクラスタ全体の複製を作る、ということで、それに用いるコマンドに制約はありません。cp などのコマンドでコピーを作るのでも、tar などのコマンドで1個のアーカイブファイルにまとめるのでも、あるいはrsync などのコマンドでリモートのマシンに複製を作るのでも構いません。rsync なら、初回のバックアップでは時間がかかりますが、2回目以降は差分のみの複製で済ませられるので、データベースの停止時間を短くできるかもしれません。
pg_basebackup はレプリケーションやポイントインタイムリカバリのためのベースバックアップを作成するコマンドで、内部的にtarなどのコマンドを起動してデータベースクラスタのバックアップを行いますが、データベースを稼働させたままで使用します。
pg_dumpall はデータベースの論理的な複製を作成するコマンドで、データベースの内容をSQL形式で吐き出します。これもデータベースを稼働させたまま使用します。
従って、正解はA、B、Cです。
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