今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.4 バックアップ方法(ポイントインタイムリカバリの概念と手順)」からの出題です。
データベースクラスタのディレクトリ全体を、tar などのOSコマンドを利用してコピーする。
データベースに管理者ユーザで接続し、pg_stop_backup を実行する。
上記の一連の処理の代わりに、OSのコマンドラインから pg_basebackup コマンドを実行する。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2020年3月12日
ポイントインタイムリカバリは、ベースバックアップとその後に生成されたWALファイルを利用して、任意のタイミングでのデータベース状態を復元することができる手法です。ベースバックアップはデータベースを稼働させたままの状態で取得しますが、バックアップの取得開始前と終了後にデータベースサーバに通知を行うことで、WALファイルの適切な切り替えが行われるようになっています。
具体的な実行手順は、
(1) データベースに管理者ユーザで接続し、pg_start_backup を実行する。例えば
SELECT pg_start_backup(‘label’);
のようにする。
(2) tar、cpioなど適当なOSコマンドを用いて、データベースクラスタのディレクトリ全体のコピーを取得する。
(3) データベースに管理者ユーザで接続し、pg_stop_backupを実行する。例えば
SELECT pg_stop_backup();
のようにする。
となります。PostgreSQL 9.2以降は、pg_basebackupというコマンドがサポートされ、これをOSのコマンドラインから実行することで、上記の手続きが自動的に実行されますので、通常はこれを使うのが簡単でしょう。
間違っているものを選ぶ問題なので、正解はBです。
なお、ポイントインタイムリカバリを使用するには、その準備としてWALアーカイブの設定が必要になりますので、その点についても確認しておきましょう。
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