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受験対策

Silverの例題解説
「S2.5 基本的な運用管理作業(情報スキーマとシステムカタログ)」

今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.5 基本的な運用管理作業(情報スキーマとシステムカタログ)」からの出題です。

例題

2.110

情報スキーマに関する説明として、間違っているものを1つ選びなさい。

  1. information_schema というスキーマに格納されているビューの集合である。
  2. データベースに関する様々な情報が格納されており、SELECT文を使うことでその情報を取得できる。
  3. テーブルの情報はtables、列の情報はcolumnsを参照することで確認できる。

  4. 標準SQLで規定されているので、PostgreSQL を含め、すべてのRDBMSは情報スキーマをサポートしている。

  5. 標準SQLの規定に従っているので、PostgreSQL独自の拡張機能に関する情報は、情報スキーマでは取得できない。

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2020年11月12日

解答と解説

データベース内のオブジェクトに関する情報を取得する手段として、PostgreSQLでは情報スキーマとシステムカタログを用意しています。
情報スキーマはinformation_schemaというスキーマに格納されるビューとして実装されていますが、その仕様は標準SQLで規定されているため、ビューや列の名前、そこから得られる情報は多くのRDBMSで共通です。したがって、情報スキーマから情報を取得するSQLスクリプトは、他のRDBMSでもそのまま使用できる可能性が高いです。ただし、すべてのRDBMSが情報スキーマをサポートしているわけではなく(例えばOracleは情報スキーマを提供していません)、またPostgreSQL独自の拡張機能に関する情報は情報スキーマに格納されません。
システムカタログは、名前が pg_ で始まるテーブルまたはビューとして実装されています。名前からもわかる通り他のRDBMSとの互換性はありませんが、PostgreSQL独自の拡張機能に関する情報も含まれています。
テーブルや列に関する情報は、情報スキーマではtables と columns、システムカタログでは pg_tables と pg_attribute にそれぞれ格納されており、SELECT文を使って、そのユーザに権限がある範囲で情報を取得できます。psql でデータベースに接続し、
¥d information_schema.tables
¥d pg_tables
などとしてどんな列があるか確認し、またSELECTも試してみましょう。

間違っているものを選ぶ問題なので、正解はDです。

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※本例題および解説は、例題作成者から提供されたものです。実際の試験問題とは異なります。
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