今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.2 標準付属ツールの使い方(createuser/dropuser)」からの出題です。
データベース接続時にpostgresユーザが使用されるので、postgresユーザに適切な権限を付与しておく必要がある。
セキュリティ上の理由により、スーパーユーザをcreateuserで作成することはできないので、その場合はpsqlなどでデータベースに接続し、create user(またはcreate role)を実行する必要がある。
デフォルトではデータベース接続権限のあるユーザが作成されるが、オプションを指定することで接続権限のないロール(ROLE)を作成することもできる。
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2021年7月15日
データベースユーザを作成するには、データベースに接続してSQLのcreate userコマンドを実行するのが一般的ですが、PostgreSQLではこれをOSのコマンドラインから実行するユーティリティコマンドcreateuserを提供しているので、こちらを利用することもできます。
なお、PostgreSQLの実装では、ユーザとロールの区別がなく、SQLのcreate userとcreate roleも同じもの(違いはデフォルト値だけ)になっています。createuserコマンドは、内部的にデータベースに接続してcreate roleコマンドを発行するもので、基本的にcreate roleと同じことが実行できます。
デフォルトでは、データベース接続権限のみがあり、データベース作成権限、ロール作成権限、スーパーユーザ権限がないユーザを作成しますが、-d, -r, -s の各オプションを指定することで、それぞれの権限のあるユーザを作成しますし、また -L オプションを指定することで、データベース接続権限のないロールを作成することもできます。
接続先のデータベースについては、psqlなど他のユーティリティと同様、PGHOST, PGPORT, PGUSERの環境変数、あるいはコマンドラインオプションの -h, -p, -U オプションで指定するので、リモートホスト上で稼働するデータベースに対しても利用できますし、適切な権限があるユーザであれば、どのユーザでも接続できます。
データベース接続時にパスワード入力を求めるプロンプトが表示される場合もありますが、認証方法は設定に依存しますし、パスワード認証になっている場合でも、.pgpassなどのファイルを使うことで入力を省略することができますので、これが表示されない場合もあります。
したがって正解はEです。
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