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受験対策

Silverの例題解説
「S2.4 バックアップ方法(ポイントインタイムリカバリ(PITR)の概念と手順)」

今回は、Silverの「S2 運用管理 - S2.4 バックアップ方法(ポイントインタイムリカバリ(PITR)の概念と手順)」からの出題です。

例題

2.122

ポイントインタイムリカバリ(PITR)のベースバックアップ取得の手順として間違っているものを選びなさい。

  1. WALアーカイブを有効にする。
  2. データベースに接続し、pg_start_backup を実行する。
  3. データベースサーバを停止する。

  4. tar コマンドでデータベースクラスタ全体のコピーを取得する。

  5. データベースに接続し、pg_stop_backup を実行する。

※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
例題公開日:2022年2月2日

解答と解説

ポイントインタイムリカバリ(PITR)は開始点となるデータベースの状態(ベースバックアップ)と、それ以降のデータベースへの変更(WAL)を使って、継続的にデータベースのバックアップを取得し、必要なときはデータベースを任意の時点に復元できる方法です。

利用にあたっては、まずWALファイルを保管するWALアーカイブの機能を有効にする必要があります。ベースバックアップの取得は、pg_basebackup コマンドを使うのが簡単ですが、内部的に何を実行しているのかは理解しておきましょう。pg_basebackupを使わない場合は、次の手順になります。

まず、データベースに管理者ユーザで接続し、pg_start_backupを実行します。具体的には SELECT pg_start_backup('label', false, false); のようなSELECT文を実行します。

次に、tar や cp など、OSで利用できる任意のコマンドを使って、データベースクラスタ全体のコピーを作成します。注意すべきこととして、コピー時にデータベースサーバを停止させないこと、pg_dump や pg_dumpall などのPostgreSQLのバックアップコマンドではなく、ファイルを物理的にコピーするコマンドを使うことがあります。データベースを停止しないので、コピー中にデータベースファイルが書き換えられてしまう可能性がありますが、それでもベースバックアップとして機能するので心配しなくて大丈夫です。

コピーが終わったら、再びデータベースに管理者ユーザで接続し、pg_stop_backup を実行します。

間違っているものを選ぶ問題なので、正解はCです。

PITRを使うには、Dのステップで作成されるベースバックアップを保管することはもちろん重要ですが、Aのステップで設定したWALアーカイブを継続的に保管することも同じく重要で、この両方がなければ意味を成さないことに注意してください。
 

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※本例題および解説は、例題作成者から提供されたものです。実際の試験問題とは異なります。
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