今回は、Goldの「障害対応 - 起こりうる障害のパターン」からの出題です。
maintenance_work_memで適切なメモリ領域を設定する
shared_buffersで適切なメモリ領域を設定する
autovacuum_work_memで適切なメモリ領域を設定する
pg_resetwalを用いてWALファイルを整合性のある状態に復旧し、PostgreSQLを起動する
work_memで適切なメモリ領域を設定する
※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。
正解は「B. shared_buffersで適切なメモリ領域を設定する」です。
shared_buffersは、データベースサーバが使用する共有メモリバッファのために使用するメモリ量を設定できます。
デフォルトでは、128MBに設定されています。
サーバ/OSが利用できるメモリ以上の値をshared_buffersに設定しているとサーバがダウンしてしまう原因になるので、適切な値に設定するようにしましょう。
それぞれの選択肢について説明します。
A. maintenance_work_memで適切なメモリ領域を設定する
誤っています。
maintenance_work_memは、VACUUM、CREATE INDEX、およびALTER TABLE ADD FOREIGN KEYの様な保守操作で使用されるメモリの最大容量を指定します。
デフォルトでは、64MBに設定されています。
B. shared_buffersで適切なメモリ領域を設定する
正解です。
C. autovacuum_work_memで適切なメモリ領域を設定する
誤っています。
autovacuum_work_memは、個々の自動バキュームワーカプロセスが使用する最大のメモリ量を指定します。
D. pg_resetwalコマンドを用いてWALファイルを整合性のある状態に復旧し、PostgreSQLを起動する
誤っています。
pg_resetwalコマンドは、トランザクションログファイル(WALファイル)が破損/消失した場合の復旧方法です。
E. work_memで適切なメモリ領域を設定する
誤っています。
work_memは、一時ディスクファイルに書き込む前に、ソートやハッシュ操作などで、バックエンドごとに確保されるメモリ量を設定できます。
今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問をお寄せ下さい。
※試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。
© EDUCO All Rights Reserved.